お風呂場の蛇口からポタポタ!湿気とカビの原因に
一日の疲れを癒やすはずのお風呂場。しかし、静かになった浴室に、ポタッ、ポタッ、と蛇口から水滴が落ちる音が響いていては、心からリラックスすることはできません。お風呂場の蛇口からのポタポタ水漏れは、単に不快な音を立てるだけでなく、浴室全体の衛生環境を悪化させる、深刻な問題の引き金となります。お風呂場は、もともと家の中でも特に湿度が高くなりやすい場所です。そこに蛇口からの水漏れが加わると、常に水分が供給され続けることになり、湿度が異常に高い状態が維持されてしまいます。そして、この「高い湿度」は、カビやヌメリが繁殖するための絶好の条件なのです。蛇口の周りや、シャワーヘッドを置くカウンター、床の隅などに、黒やピンクのカビがすぐに発生し、掃除してもまたすぐに生えてくる、という悪循環に陥ります。これらのカビは、見た目が不潔なだけでなく、アレルギーや喘息の原因となる胞子を空気中に飛散させ、家族の健康を脅かす可能性があります。また、蛇口のポタポタは、シャワーとカラン(洗い場の蛇口)を切り替える「切替弁」の不具合が原因であることも多いです。この場合、シャワーヘッドを上に向けていても、そこからポタポタと水が漏れ続け、壁や床を常に濡らした状態にしてしまいます。壁の目地や、ドアのパッキン部分などが常に湿っていると、そこからカビが侵食し、やがては壁の内部や、脱衣所の床にまで被害が及ぶことも考えられます。お風呂場の蛇口ポタポタは、水道代の無駄遣いはもちろんのこと、浴室全体の快適さと家族の健康を蝕む静かなる敵です。カビとの終わりなき戦いに疲弊する前に、水漏れの大元である蛇口の修理を速やかに行うことが、クリーンで快適なバスルームを取り戻すための最も確実な方法です。