水垢が原因?シャワーの詰まりを解消する掃除術
毎日使うシャワーから突然水が出なくなると、本当に焦ります。特に、カランからは問題なく水が出る場合、故障の原因がどこにあるのか分からず途方に暮れてしまうかもしれません。このようなトラブルの多くは、実はシャワーヘッドに蓄積した水垢やカルキが原因です。水道水にはミネラル分が含まれており、水分が蒸発した後に白い固形物として残ります。これがシャワーの散水板にある無数の小さな穴に少しずつ堆積し、やがて水の通り道を完全に塞いでしまうのです。しかし、これは故障ではなく単なる汚れなので、適切な掃除をすれば簡単に解消できます。ご家庭で手軽にできるシャワーヘッドの掃除術として最も効果的なのが、クエン酸を使ったつけ置き洗いです。クエン酸は酸性のため、アルカリ性の水垢を中和して溶かす働きがあります。まず、洗面器やバケツに40度前後のお湯を張り、お湯200ミリリットルに対してクエン酸小さじ1杯程度の割合で溶かします。そこにシャワーヘッドをホースから取り外して沈め、1時間から3時間ほど放置してください。時間が経ったら、古い歯ブラシや爪楊枝を使って、散水板の穴や隙間に残った汚れを優しくこすり落とします。驚くほど簡単に白い汚れが取れるはずです。掃除が終わったら、きれいな水でクエン酸をしっかりと洗い流し、元の通りにホースへ取り付けます。これだけで、まるで新品の頃のような勢いのあるシャワーが復活することが少なくありません。この掃除は、トラブルが起きてから行うだけでなく、数ヶ月に一度の定期的なメンテナンスとして取り入れることをお勧めします。日頃から清潔に保つことで、突然シャワーが出なくなるという不便な事態を未然に防ぎ、毎日快適なバスタイムを維持することができるでしょう。