最近の洗面台に多く採用されているポップアップ式の排水栓は、蛇口の後ろにある引き棒を操作することで排水口の開閉ができる便利なタイプです[8]. 素手で直接触れる必要がないため衛生的ですが、その複雑な構造ゆえに、汚れが溜まると動きが悪くなったり、詰まりの原因になったりすることがあります. ここでは、ポップアップ式排水栓の具体的な外し方と、清掃のポイントを解説します。 ポップアップ式排水栓は、洗面台下の引き棒と排水栓本体がワイヤーやアームで繋がっているのが特徴です。この連結部分を外すことが、排水栓本体を取り外すための第一歩となります。 まず、作業を始める前に、必ず洗面台の止水栓を閉めて水の供給を止めてください。次に、洗面台の下を覗き込み、排水栓の引き棒が縦に伸びている部分と、そこから横に伸びるアームとの接続部分を見つけます。この接続部分は、クリップのような金具やピンで固定されていることが多いです。このクリップやピンを慎重に外し、引き棒を接続部から引き抜きます。完全に引き抜く必要はなく、数センチ引き出せば十分な場合もあります。この際、パッキンが落ちないよう注意が必要です。 引き棒の連結が外れたら、洗面ボウル側の排水栓本体を取り外します。排水栓の周りにステンレスの枠がない丸状のタイプであれば、排水栓の隙間に指や割り箸、先の細いものを優しく差し込み、上方向に引き上げると外れます. 外れにくい場合でも、無理に力を加えず、テコの原理を利用するなどして慎重に作業しましょう。無理な力を加えると、プラスチック製の部品が破損する恐れがあります。一部のタイプでは、回すことで取り外せるねじ式もあります。 取り外した排水栓の裏側やヘアキャッチャーには、髪の毛や石鹸カス、ヘドロなどがこびりついているはずです。使い古した歯ブラシや塩素系漂白剤、キッチン泡ハイターなどを使い、これらの汚れを丁寧に除去します. 排水口の奥も同様に清掃しておきましょう。 清掃が完了したら、取り外しと逆の手順で部品を元に戻していきます. 引き棒とアームの接続部分も、確実に固定されていることを確認してください。最後に止水栓を開けて水を流し、排水栓の開閉がスムーズに行われ、水漏れがないことを確認すれば作業完了です。
ポップアップ式洗面台排水栓の外し方と掃除