トイレが水浸しになるという緊急事態では、一刻も早く業者に来てもらいたいという焦りから、冷静な判断ができなくなりがちです。しかし、そんな時こそ、信頼できる優良な業者を選ぶことが、問題を確実に解決し、不当な高額請求などの二次被害を防ぐために不可欠です。失敗しない業者選びのための鉄則を、いくつかご紹介します。第一の鉄則は、「複数の業者に問い合わせ、比較検討する」ことです。インターネットで「水道修理」と検索すると、無数の業者が表示されますが、一番上に出てきたからという理由だけで安易に決めてはいけません。少なくとも二社から三社に電話をかけ、状況を説明した際の対応の丁寧さや、料金体系の説明の分かりやすさを比較しましょう。この時、電話口で確定的な料金を伝えようとせず、「まずは現場を見てから正確な見積もりを出します」と説明する業者の方が、誠実である可能性が高いです。第二の鉄則は、「作業前に必ず見積書をもらう」ことです。優良な業者は、必ず作業を始める前に、修理内容と費用の内訳が詳細に記載された見積書を提示し、依頼者の同意を得ます。口頭での説明だけで作業を始めようとしたり、「作業一式」といった曖昧な見積もりを出したりする業者は要注意です。追加料金が発生する可能性についても、事前に確認しておきましょう。第三の鉄則は、「実績と評判を確認する」ことです。その業者が自治体の「水道局指定工事事業者」であるかどうかは、信頼性を測る一つの目安になります。また、会社のウェブサイトで施工事例を確認したり、第三者の口コミを参考にしたりするのも有効です。これらの鉄則を守り、焦らず慎重に業者を選ぶことが、トイレ水浸しという困難な状況を乗り越えるための最も重要な鍵となります。