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突然の断水に見舞われた朝の教訓と対処の記録
それは1月の非常に冷え込んだ月曜日の朝のことでした。目覚まし時計の音で起き上がり、いつものようにコーヒーを淹れようとキッチンの蛇口を回しましたが、何も出てきません。一瞬、寝ぼけているのかと思いましたが、何度ハンドルをひねっても空気が抜けるような音がするだけで、水は1滴も落ちてきませんでした。私は一気に目が覚め、洗面所へ向かいました。そこでもやはり結果は同じでした。トイレのレバーを引いてみると、タンクに残っていた水は流れましたが、その後に水が溜まる音は聞こえてきません。家全体の水が止まっていることを確信した瞬間、私は激しい動揺に襲われました。まず頭に浮かんだのは、昨晩の猛烈な寒さによる凍結でした。しかし、外の気温を確認するとマイナス2度程度で、これまでに何度も経験したことのある寒さです。次に疑ったのは料金の未払いです。慌ててスマートフォンのアプリで銀行口座の履歴を確認しましたが、先月分もしっかりと引き落とされています。パニックになりかけた私は、コートを羽織って外へ飛び出しました。マンションの通路から外を眺めると、近隣の住宅の様子は平穏そのものです。工事車両も見当たりません。そこで私は、同じ階に住む住人の玄関先にあるメーターボックスを観察しました。もし他の家も止まっているなら、マンション全体のポンプの故障かもしれません。意を決して隣の家のインターホンを押し、事情を説明したところ、お隣さんは「うちは普通に出ますよ」と不思議そうな顔をしました。自分だけの家で水道が出ないという事態に、私はさらに困惑しました。部屋に戻り、インターネットで必死に検索を重ね、ようやく水道メーターの隣にある止水栓の存在を思い出しました。恐る恐るメーターボックスを開けてみると、なんと止水栓のレバーが直角に閉まっていました。なぜ閉まっていたのかは今でも謎ですが、いたずらだったのか、あるいは清掃業者が何かの拍子に触れてしまったのかもしれません。レバーをゆっくりと開けると、配管の中を水が流れる振動が手に伝わってきました。蛇口に戻ると、最初は濁った水が少し出た後、勢いよく透明な水が流れ始めました。この数十分間の出来事を通じて、私は水道というインフラの重要性を痛いほど実感しました。普段当たり前のように使っている水がなくなるだけで、清潔を保つことも食事を作ることもできなくなります。それ以来、私は災害用の備蓄水だけでなく、止水栓の場所や水道局の緊急連絡先を常に把握しておくようになりました。水道が出ないというトラブルは、ある日突然、何の予兆もなくやってきます。その時に備えておくべきは、物理的な備蓄だけでなく、冷静に原因を探るための知識であると、あの凍えるような朝の体験が教えてくれました。